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Channel: スポーツナビ+ タグ:神主打法
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落合博満『神主打法』をマネした思い出

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少し前の話だが、落合博満中日監督が野球殿堂入りを果たされた。王・長島をリアルで観た記憶が薄い私の世代において、落合博満は野球好きになった頃の最強打者なので思い入れは深い。私は中学から野球部に所属していたが『上手くなりたい』一心の野球少年たちの間でも落合博満は神様のような存在であった。後輩には苗字が落合というだけで『三冠王』とアダ名され、試合で凡打すると『落合なのに』と理不尽な野次を飛ばされる可哀想な部員もいた。さて落合博満と言えば『神主打法』で知られる。バットを神主さんのように高く掲げる独特の構えである。中学の頃私も最強打者の打法をマネたいと考えた。しかしバットを高く掲げるのはあからさま過ぎるし、それで打てるとも思えない。あの打法には他に極意があるのでは?と考えた。色々見たり聞いたりして自分なりに『神主打法』を研究した結果、①両足がホームベースの側面にきっちり平行になるよう立つ。②バットの握りは両手の指の第2関節が一直線になるように握る。という2点がポイントではないかと考えた。①は野球の基本だが、落合の場合は打席に立った時、ホームベースと数ミリでも平行にならなければそれはベースがずれているのだ、という位徹底されていたという。②は野球部の監督から指導された握り方でもあり、この握りをすると自然と脇が閉まり、バットが上から叩くかたちになる。しかし慣れるまでは窮屈でスイングしにくい。「難しい打ち方ほどよく打てる」ような気がして毎日素振りに取り組んだものである。私は20年以上経った今でもバットを握ると自然と①②の構えになる。では、それで打てるようになったかと言えば・・・・打撃はセンスだと改めて思い知らされただけであった。だが先日本屋で何気なく打撃の本を手に取ると、②の握り方が「やってはならない握り方」とされていた。絞り込むのが良くないのだという。そうなのか?小笠原(巨人)や中村紀なんかもかなり絞り込んでいるように見えるけど・・・。プロ野球の世界では『子供はマネしないでください』的なフォームで大活躍する選手も多い。まずは基本的な打ち方を身に付けるべきだろうが、自分なりに追求して辿りつく打ち方が最も自分に合っていると言う事をプロの選手達は教えてくれているように思う。しかしそうした打ち方をマネしても簡単に身に付くものではない。しかし『上手くなりたい一心』の中学生。今だとヤクルト青木の打ち方なんかが人気なんだろうか。

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